つい先ほど読み終えたので、珍しく感想でも。
内容に入る前に。
この本は二冊ともAmazonで予約した。上巻は講談社が発表した発売日を過ぎてもAmazonから出荷すらされていない状態だったので、アマゾンのウェブサイトに書かれていた代表取締役社長のメールアドレスにクレームを付けてみた。
そのおかげもあってか知らないが、下巻は発売日に発送し、翌日うどん県に届いた。よきこと。
さて、内容について。
上下巻のうち、おもしろかったと感じたのは下巻の方だった。けっこうたくさんいわゆる”ジョブズ本”を読んでおり、上巻では既に知っていることが書かれていたと感じたことが多かったからだ。また、下巻は(当然ではあるが)つい最近起こったことについても書かれていたのでよりおもしろく感じた。
他のジョブズ本は、おおよそ6~7割は同じ事を書かれている(ジョブズすごいね、的なこと)のに対し、この本はジョブズ自身が語ったこと、そして初めて明らかにすることも数多く含まれており、流石公式の伝記というべき内容だと思った。これまでのジョブズ本に比べると、それらがあまり大したものではないようにすら思える。ジョブズに関する本は既に読んだことがあるから公式の伝記は読まなくていいや、と思っている人は是非読むべき。
日本語版の伝記の他に、英語版の原著も予約購入した。
日本語版をひと通り読んだ後、実際はどういう表現や言葉遣いをしているかを知りたかった。ジョブズが読み書きするのは英語だから。日本語版を読んで気になったところを、英語版を参照して確認している。
英語版をぺらぺらとめくってみたが、そこまで難しい表現は使われていないように思われたので、いつか英語版で全部読みなおしてみてもいいかなと思っている。
なお、電子書籍版は購入していない。一冊の書籍のために流石にそこまでお金はかけられないと思うからだ。少なくとも今のところは。
自伝ではなく伝記ということで、ジョブズが語ったことについて書かれた後に著者が突っ込みを入れているというように読める部分が何回かあった。そこはおもしろい。
歴史上の偉人の本を読むと、「こういうことをした、こういうことをその時思った」ということが面白かったりするわけだが、当然それはその当時の文化や価値観の元に行われているわけで、そのことを考えると、偉大なことでもある程度差し引いて考えてしまう。だが、本書の下巻で書かれている、例えばiPadの発売や、iPhone4のアンテナゲート問題に関してのエピソードはつい最近だ。まさに自分が生きていて、世の中で起こっていることやパラダイムがそう変わらない時に書かれた伝記を、今読むことに最大の意味があるのだと思う。
また単純に、自分が持っているデバイスの裏側やその頃のプライベートがどうなっていたのかについて知ることができるのも面白い。
あと、自分が思っている以上に日本についてのことが登場して驚いた。ジョブズが寿司や禅が好きというのは知っていたが。
また、読み進めていくにつれて、本の最後が気になった。
どこまで書かれているのか、どのような終わり方で本を締めくくるのか。
前者に関しては、CEOの辞任直後にそれに関連したエピソードも新たに追加されるというのは知っていたが、死去したことは含まれるのか。(実際のところは、流石に含まれなかった)
後者に関しては、「そういう終わり方をするのか、なるほど。」という終わり方だった。実はそのエピソード自体は最近ニュースサイトで知ってしまっていたのだが(なんというネタバレ)、それを締めにもってくるとは思わなかった。流石にその内容はここに書かないが、自分にはジョブズの公式伝記としての象徴的な終わり方だったのではないかと思えた。
そういうわけで、この本は、おすすめですよ。
アップルのデバイスを持っている人は読んだらいいと思うよ。
最近のデバイスのみ持っている人は、そのことに関して書かれている下巻を特におすすめするけど、 下巻を読むなら上巻も読まなくちゃね。
そんな感じです。

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